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自慢の走りで追加点演出も…徳島内定の履正社DF西坂斗和「決勝では自分のクロスからゴールを」

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履正社高DF西坂斗和

[11.6 選手権大阪府予選準決勝 履正社高 2-0 大阪商大堺高 ヨドコウ]

 1-0のまま時間が進んでいった後半アディショナルタイム4分、履正社高はダイナミックなカウンターで試合を決定づけ、決勝への切符を手にした。

 追加点をお膳立てしたのは「運動量、攻守に絡めるのが自分の武器」という徳島ヴォルティス内定のDF西坂斗和(3年=STFCパルティーダ)。中盤でのボール奪取を起点に右サイドに展開し、FW古田和之介(3年)が縦へと突破を仕掛けていくと、自慢の脚力を活かしてゴール前へ。最後は古田のシュートのこぼれ球に詰めて二次攻撃につなげ、古田のゴールを導いた。

 それでも試合後、西坂は自身のパフォーマンスに満足していなかった。この日は大阪商大堺高に守りを固められる中、自慢の突破力を活かせるシーンは限定的。前半32分には西坂からMF名願斗哉(3年)のホットラインがつながり、個人技から先制点が生まれたが、西坂が得意とするクロスから直接ゴールを演出することはできなかった。

「引いてくる相手だったり、枚数をかけてきた相手には難しいけど、そこをこじ開けて結果を残さないといけない」。そう突破力へのプライドをのぞかせた西坂は「ここ2試合、自分のクロスから点が入っていないので、決勝では自分のクロスからゴールにつながるプレーをしたい」と12日の決勝・興國戦に向けての意気込みを語った。

 そうした取り組みの先に、来季のプロ生活を見据えている。鋭い突破からの左足クロスは高校年代では大きな武器だが、プロでは対策も講じられること可能性大。そこでさらにプレーの幅を広げるため、「もちろん縦に行ったりもするけど、右足のドリブルで中に入ったり、どっちも行けるようにしている」とトライしているようだ。

 来季加入する徳島は今季J2リーグ8位に終わり、J1昇格とはならず。奮起を期するクラブで自身の強みをもたらすべく、西坂は「来年の目標は1年目から試合に絡むこと。まだまだ足りないけど、ここからもっと練習して1年目から活躍してJ1に上がれるようにしていきたい」と決意を込めた。

(取材・文 竹内達也)
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