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怪我人続出など不安要素も…日本代表は逆境越えてW杯予選の大一番へ、権田「これを経験できた僕らは強くなる」

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GK権田修一

 怪我人も続出する中、日本代表はカタールワールドカップ出場を懸けた大一番・オーストラリア代表戦へ。GK権田修一(清水)がオンライン取材に答えた。逆境の連続を乗り越え、W杯出場に王手。「強くとはいわずとも、たくましくなった」とこれまでを振り返った。

 日本は24日にオーストラリアとアウェーで対戦。勝てばその瞬間、7大会連続の本大会出場が決定する。引き分け以下の場合は、29日の最終戦ベトナム戦へ。日本サッカーファンの想像以上に、選手たちにはプレッシャーがかかる。だが、権田は「どの試合もビッグマッチだった。昔から優劣つけるといいことがないので、どの試合も大事と。昨日の神戸戦まで神戸のことを考えて、終わってオーストラリアとの試合だ、という心境でいます」と冷静だ。

 苦しい戦いの連続だった。最終予選の初戦・オマーン戦で黒星スタートとなると、3戦目のサウジアラビア戦で2敗目。その後は連勝を続けるが、怪我人や過酷な移動、足りない全体練習など問題は続出。大一番の今回も、大迫勇也や酒井宏樹が離脱し、また欧州組の合流は大幅に遅延する。全員での練習は1日のみになる見込みだ。

 しかし、権田は「この予選ずっとそうだったんですよね」と振り返る。

「毎回誰かがいないとか、五輪後で休めていないとか、移動が大変とか。昔、僕がザッケローニさんに呼ばれたときは一試合目が親善試合で、二試合目が予選というパターンが多かった。一発目から試合がある今は、昔よりコンディションの面では難しくなっている」

 その上で、権田は日本代表の成長を口にする。「逆にこれを経験できている僕らは、強くなっているんじゃないかなって思っています」。目の前の大一番を前に「結果を出せなかったら、強くなっているって言ったことは『なってないじゃん』ってことになっちゃうんですけど」と冗談めかしつつ、たしかな自信を述べた。

 日本のチーム事情が急展開を迎える中、オーストラリアも同様に指揮官や選手の陽性判定や負傷によりスクランブル状態。もはや戦力の予想は難しく、だからこそこれまでの積み重ねで戦う構えだ。「強くとはいわずとも、たくましくなったのでは。成長してきたところだと思っています」(権田)。引き分けでもいい、ではなく、まずは勝利でW杯出場決定を狙う。

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