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ロシアW杯決定戦は招集外「すごく鮮明に覚えている」遠藤航が主軸となって“決戦”へ

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MF遠藤航(シュツットガルト)

 MF遠藤航(シュツットガルト)が日本代表合流翌日の22日、報道陣のオンライン取材に応じ、カタールW杯出場権がかかる最終予選オーストラリア戦(24日)に向けて「簡単な最終予選ではなかったけど、次に勝てば決まるということで、アウェーだけどしっかりと勝ち点3を取りに行く姿勢を見せたい」と意気込みを語った。

 オーストラリア戦は勝てばW杯出場決定、負ければ出場圏外の3位転落という大一番。引き分けでもグループ2位のまま最終節ベトナム戦に持ち込めるが、遠藤は「勝ち点3」というミッションを明確にした。その理由は「勝ちに行く姿勢で行くことは悪くはない。引き分けOKでやっているほうが良くない」という考えからだという。

「引き分けOKという考えでも悪くないというのはみんなわかっている。ただ、それはDFや守備的MFが意識すればいい。たとえば自分がアンカーで出るとしたらそこまでリスクを負ってまで前線に出ていくプレーをする必要があるのかとか、そこはピッチでの判断になる。だけど点を取りに行く姿勢、勝ちに行く姿勢を見せたほうが引き分けられる可能性は高まる」。

 遠藤にとっては初のW杯決定戦。2017年8月にホームでロシアW杯出場を決めた最終予選のオーストラリア戦(○2-1)は招集メンバーに入ることができず、一人の候補選手としてスタンドで観戦していた。

「前回のイメージはすごく鮮明に覚えている。ワールドカップを決めた時はメンバーに入らなかったので上からスタジアムで見ていたけど、その時の盛り上がりはすごく覚えている。そういった状況で自分もピッチに立ちたいと思っていた」。

 それがいまや森保ジャパンの替えが効かない守備的MFとなり、DF吉田麻也の不在時は主将を任されるほどの絶対的主軸となった。「前回のW杯予選は正直力になったというより、一員としてやっていたというイメージがある。ロシアW杯もプレーできず、ベンチから試合を見て、いろんな悔しさがあった中、(森保ジャパンでは)ずっと試合に出させてもらって、中心としてやらないといけない覚悟を持ってプレーしていた」。今度こそ自らの手で夢舞台のピッチへ。遠藤は「それを掴むチャンスがあるのは個人的に楽しみだし、しっかり勝ちたい思いは強い」と力を込めた。

(取材・文 竹内達也)
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