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“昇格決定弾”経てホーム凱旋の町田MF宇野禅斗、来季初J1に「ワクワクが大きい」

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FC町田ゼルビアMF宇野禅斗

[10.29 J2第40節 町田 1-0 金沢 Gスタ]

 前節の熊本戦(○3-0)でJ1昇格を決定づける豪快な先制ゴールを決めたFC町田ゼルビアMF宇野禅斗はこの日、ホーム最終戦でファン・サポーターからの温かい祝福を受けた。「たくさんナイス!という声をかけていただいて、昇格を決める試合でああいった結果を残せたことは喜ばしいことだと感じた」。シーズン中盤には負傷離脱も経験したが、これまで16試合に出場。プロ2年目の19歳にとって大きな飛躍のシーズンとなった。

 宇野は前節・熊本戦の前半44分、0-0の状況から目の覚めるようなミドルシュートを突き刺し、昇格を決める勝利の立役者となった。10月8日の甲府戦でもプロ初ゴールを含む2得点を決めており、それまでの3試合で3点目。青森山田高時代にも要所で見せていた得点力がプロの舞台でも花開いた。

 今季から青森山田高でも師事した黒田剛監督が就任し、「自分のプレースタイルや性格を知ってくださっている監督のもとでのプレーはやりやすかった」と追い風が吹いたシーズン。春先に負った右第五中足骨疲労骨折による長期離脱で序盤戦は出場機会が限られたが、復帰後は「自分の色は知っていただいているので、そこに対しては妥協なく、自分には厳しく言っていただいていた」と指揮官からの要求に向き合い、厳しいボランチのレギュラー争いを勝ち抜いて出場時間を増やした。

 そうして自身のパフォーマンスも向上させ、掴んだJ1昇格とJ2優勝。高校3年時の全国高校選手権以来となるタイトルに「あの時はもう山田は優勝しか許されないくらいの気持ちで挑んでいたし、インターハイで優勝した後の選手権だったので、あれだけの雰囲気で優勝できたのは宝物だけど、プロ2年目でJ1昇格、J2優勝という二つの目標を叶えられて嬉しく思う」と新たな味わいを噛み締めていた。

 来季からは念願のJ1での戦いがスタートする。「高校卒業のタイミングからJ1でプレーしたい気持ちもあった中、J2の道を選んで、2年目でJ1への切符を掴むことができて本当に嬉しく思うし、あの舞台でプレーすることを夢見てきた部分もあるので、ワクワクが大きい」。そんな喜びをのぞかせつつも、同時に覚悟もしている。「まだまだ足りないのでこれから」とさらなるレベルアップを誓った。

(取材・文 竹内達也)
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竹内達也
Text by 竹内達也

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