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山形がホーム開幕戦で3発!大分は後半44分からの猛追及ばず

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[3.17 J2第3節 山形3-2大分 NDスタ]

 ともに1勝1敗同士のモンテディオ山形大分トリニータ戦は、FW山崎雅人の2ゴールとFW萬代宏樹のゴールによってホームの山形が3-2で勝利した。

 これが今季ホーム初戦の山形は前半31分、右スローインからの攻撃でMF秋葉勝が左足でクロスを上げると、ゴールへ向かったボールに飛び込んだFW中島裕希が大分DF土岐田洸平に倒されてPK。山形はこれをキャプテンの山崎が右足でゴール右へ流し込んだ。大分にとってはDF阪田章裕が負傷治療中に与えてしまったPKによる不運な失点だった。

 後半、セットプレーから反撃した大分は24分、元日本代表MF村井慎二の右FKからFWチェ・ジョンハンがヘディングシュート。ボールはGK不在のゴールへ向かって転がったが、ゴールラインすれすれで山形DF西河翔吾がかき出して追いつくことができない。大分は28分にも左FKをニアサイドへ飛び込んだFW小手川宏基が頭で合わせたが、山形GK清水健太の好守に阻まれた。

 逆に山形は30分に期待の新戦力FWが移籍後初ゴールを決める。DF石川竜也の右CKをファーサイドのDF前田和哉が折り返すと、ゴール前の混戦から最後は萬代が右足で押し込んで2-0。仙台時代の07年にはJ2で14ゴールをたたき出している期待のストライカーのゴールで突き放した山形はさらに34分にも、西河が自陣から大きく蹴り出したボールで抜け出した山崎が、左足ダイレクトでゴールへねじ込んで3-0とした。

 大分は44分に村井の左足ミドルがクロスバー直撃。山形の粘り強い守りもあり、完全に追い込まれていたがここから驚異的な粘りを見せる。まずは右サイドをえぐったFW木島悠の折り返しのこぼれ球を村井が豪快に右足で叩き込んで2点差。そして6分が提示されたロスタイム突入直後の46分には、個人技でDF2人の間を突破したMF三平和司が右足ミドルをねじ込んで1点差に迫る。だが、追撃もここまで。逃げ切った山形の山崎はヒーローインタビューで「ホーム開幕戦ということで選手のモチベーションも高かった。そういう意味では勝ち点3を取れてよかった。(グラウンドの)雪かきをしてくれたサポーターの方に感謝しています。サポーターの方のためにも(次戦も)勝って恩返ししたいと思う」。第3節までホーム開幕を待ちわびたサポーターの前で山形が“恩返し”の思いも込めて勝ち点3を獲得した。

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