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ブラインドサッカー日本代表のパリパラリンピック出場が決定! 2大会連続、初の自力出場に中川監督、川村怜ら選手が喜びのコメント

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今夏の世界選手権で5位入賞を果たしたブラインドサッカー日本代表

 ブラインドサッカー日本代表の2024年パリパラリンピック出場が決定。21年東京大会は開催国枠での初出場だったが、今回は初の自力出場となった。

 今年8月にイギリスで行われた世界選手権で、日本は過去最高成績の5位入賞を果たした。惜しくもパリパラリンピック出場権を掴むことはできなかったが、可能性を残す成績となっていた。

 現在開催中のパラパンアメリカン競技大会で、決勝に駒を進めるチームがアルゼンチン、ブラジル、コロンビアの3チームに絞られた。この3チームは世界選手権で4位までに入賞したことで、すでにパラリンピック出場は確定済み。そのため、パラパンアメリカン競技大会で優勝することで得られるパラリンピック出場権は、世界選手権5位の日本に割り当てられることが決定した。

 パリパラリンピックの出場チームは8枠。①パラリンピック開催国のフランス、②ヨーロッパ選手権準優勝国・トルコ(フランスが優勝したため繰り上げ)、③アフリカ王者・モロッコ、④アジア・オセアニア王者の中国、⑤世界選手権王者・アルゼンチン、⑥世界選手権3位・ブラジル、⑦世界選手権4位・コロンビア(アジア・オセアニア王者の中国が世界選手権2位となったため繰り上げ)、⑧世界選手権5位・日本(パラパンアメリカン競技大会王者がすでに出場権を獲得しているため繰り上げ)となった。

 日本ブラインドサッカー協会を通じ、ブラインドサッカー日本代表チームが喜びのコメントを伝えている。

中川英治監督
「日頃より、ブラインドサッカー男子日本代表への熱いご声援と多大なるご支援を賜り厚く御礼申し上げます。東京2020パラリンピックが終わり、2022年1月に新しいブラインドサッカー男子日本代表チームを立ち上げ、『自分たちの力でパラリンピック出場権を獲得する』ことを目標に掲げ、『日本のブラインドサッカーの歴史を更新する』ために『全力蹴球』してまいりました。我々の掲げる『自分たちの力でパラリンピック出場権を獲得する』の『自分たち』とは、ブラインドサッカー男子日本代表チームの選手やスタッフだけではなく、日本ブラインドサッカー協会、パートナー企業、クラブチーム、代表OB 選手・スタッフ、ボランティアスタッフ、サポーターなど過去から現在までブラインドサッカー男子日本代表チームに関わってこられた全ての皆様の総称です。次なる『自分たち』の目標は、『パリ2024パラリンピックでのメダル獲得』です。メダル獲得に向けて、引き続きよろしくお願い申し上げます」

川村怜キャプテン
「いつもブラインドサッカー男子日本代表の応援、サポートいただいている皆さん、ありがとうございます。8月に行われた世界選手権で、日本中から熱い応援をいただき、我々の最大の目標としていた、パリパラリンピック出場権を獲得することができました。東京2020大会を経験し、もう一度あの舞台に立ちたい、世界最高峰の舞台でプレーしたいという想いが、より強くなりました。今回、パリ大会の出場権を獲得することができて、心から嬉しく思っています。そしてともに戦ってくれた皆さんとも、喜びを分かち合いたいです。パリ大会ではメダル獲得という大きな目標を掲げ、既に我々の挑戦は始まっています。また全国のブラサカファミリーの皆さんとともに挑みたいと思っています。我々が、パリでベストパフォーマンスを発揮できるように、最高の準備をしていきます。皆さん引き続きよろしくお願いします」

佐々木ロベルト泉
「パリパラリンピックへの出場が決まった、と聞いて、正直、ホッとしました。本当は世界選手権終了時点で出場権を掴み取りたかったけれど、今は、パリに行けるならどんな形でも良かったと思っています。東京パラリンピックでは、メダルに手が届かなくてとても悔しい思いをしました。東京パラリンピックが終わって、今日までどの試合もメダルがかかった試合だと思って、勝利にこだわってきました。世界中の人が注目するパリパラリンピックでは、この最高のチームメイトとともに、金メダルを獲り、お世話になったブラジルの仲間にも、そして応援してくれる日本のサポーターにも、何より同じ障がいを持った人たちに勇気や元気を届けたいと思っています」

黒田智成
「ブラインドサッカー日本代表にとって、そして私自身のブラインドサッカー人生において、最大の目標であった『パラリンピックへの自力での出場』がついに実現しました。これまで関わってくださったすべての方々に心から感謝いたします。しかし、すでにパラリンピックを経験した日本代表にとっては、これがゴールではなく、ようや
くスタートラインに立ったにすぎません。東京パラリンピックで達成することができなかったメダル獲得という目標を、今度こそは必ず達成してみせます。進化し続けるブラインドサッカー日本代表への応援、力強い後押しをどうぞよろしくお願いします」

田中章仁
「東京大会後、ブラサカを次世代につなぐことを意識して活動してきました。ここからは、パリ大会で自分が選手の一員としてメダルを獲るためだけを目指して活動していきます。プレーする人にも応援する人にも、魅力的なサッカーで勝利できる日本代表を目指していきますので、応援よろしくお願いします」

日向賢
「日頃より多くの方々から応援とご支援をいただいていること、感謝します。皆さんのご支援や応援のおかげで日々充実したトレーニングができています。今回男子日本代表のパリパラリンピック出場権獲得が決まったこと、まずはとても安心しましたし、嬉しい気持ちです。とはいえ私たちは出場ではなくパリパラリンピックでのメダル獲得を目標にしています。本番まではすでに半年ちょっとしかありませんが、1 日1 日を大切に日々精進し、チームとしても個人としてもさらに成長していけるようチャレンジを続けていきたいと思います。大変なこともたくさんありますが、目標のため全力で挑みます。引き継ぎご支援と応援を、よろしくお願いします」

園部優月
「自力でのパラリンピック出場、本当に嬉しく思います。2021年の東京大会に向けて努力をした経験、本番の舞台で感じた空気感やコートで戦えた経験は、自分を成長させてくれました。その舞台に立つチャンスをもらえたことは本当に嬉しいです。東京大会では小さい頃からの夢だったパラリンピックのコートに立つことはできましたが、ゴールは決められませんでした。本番までの期間は短いですが、パラリンピックでゴールを決めて、チームのメダル獲得に貢献できる選手になれるように努力したいと思います。そして、支えてくださっている方々にプレーで恩返しをできればと思っています」

・丹羽海斗
「いつも私たちブラインドサッカー日本代表を応援くださり、本当にありがとうございます。皆様からのご声援の力をお借りしまして、この度初めて自力でのパラリンピック出場権を勝ち取ることができました。本当にありがとうございます。日頃いただいているサポートはもちろん、皆様の声がいつも私たちの力になっています。今後はパラリンピックでメダルを獲得するという次の目標に向かい、全力で練習に打ち込み、さらなる成長を追い求めてまいります。今後ともご声援のほどよろしくお願い申し上げます」

・鳥居健人
「自力でのパラインピック出場権獲得。それが現実になったとき、喜びだけではなく、緊張感や危機感が混ざったような複雑な心境です。パラリンピックの舞台に立つためにはまだ足りていないものがある。もっと強くならなければ。という思いがあります。この複雑な心境から、喜びと自信に満ちた状態へと変化させていくべく、残りの時間を精一杯過ごして行きたいと思っています。そして、日頃から応援してくださっている方々への感謝の気持ちを胸に最高の舞台に立ち、最高の結果を残せるよう努力していきます。今後とも応援よろしくお願いいたします」

・平林太一
「まずほっとしている気持ちが強いです。世界選手権が終わってから結果を待つ時間は本当にもどかしかったです。パラリンピック出場権を確定させた今、新しい歴史を自分たちで作ることができたと思うとゾクゾクしています。今後は、応援やサポートをしていただいている方と一緒に新しい目標に向かって歩いていける喜びを噛み締めつつ、向上心を持って努力を重ねていきます。そしてメダルを首にかけた日本チームの中心に平林太一がいられるようにしたいです」

・後藤将起
「いつも応援していただいているみなさん、本当にありがとうございます。この度パラリンピック出場権を獲得できたことは、みなさんの応援あってこそだと思います。今後も変わらぬ応援よろしくお願いします。私は昨年、日本代表になってパラリンピックに出場することを夢見て、単身広島から東京にでてきました。この一年はその夢のことだけを考えて、ひたすらサッカーに打ち込んできました。まだ私個人が出場できるかは分かりませんが、1つ夢が叶ったことに大きな喜びを感じています。パラリンピック出場が決まってチーム内ではメダルを獲得するという新たな目標を設定しました。今度はこの目標に向かって、楽しみながらこれまで以上にひたすらサッカーに打ち込んで、目標を達成したいと思います。繰り返しになりますが、今後も応援よろしくお願いします」

・永盛楓人
「今回初めてチームとして、パラリンピックの出場権を自力で獲得できたのは、日ごろから活動を支えてくださっている方々のおかげだと思っています。改めて、いつもご支援、サポートありがとうございます。私自身は、パリパラリンピックの出場権を獲得した世界選手権には出場することができませんでした。しかし、YouTube越しに見させていただいたり、ブラジルの遠征に参加させていただいたりしている際に、世界レベルを間近で感じてきました。その中で、アジアパラ競技大会に出場させていただき、実際に世界レベルのチームとピッチ上で戦ったときに、私の現状や課題を知ることができました。その経験を活かし、パリパラリンピックのピッチに立てるように、ボール技術の向上、チームでの連動、当たり負けしない体作りを行っていきます」

・高橋裕斗
「世界選手権でパリパラ出場権を獲得していただいたチームメイト、支えていただいたスポンサー企業の皆さま、応援していただいたサポーターの方々に感謝の気持ちでいっぱいです。目標であるパリパラリンピックでのメダル獲得に向けて、今後もチーム全体でトレーニングを重ね、レベルアップしていきます。総合的なスキルを高め、強みをみがき、自分と向き合いパリパラに向けて努力し、研鑽していきたいと思います。応援の程よろしくお願いします」

佐藤大介選手兼GKコーチ
「パリパラリンピックの出場権の獲得、待ち望んでいたので、嬉しく思うと共に安堵感を感じています。私自身、東京パラリンピックで代表GK を退くつもりでしたが、自分たちの力でパリの舞台に選手を立たせてあげたいという監督の強い思いに心動かされ、新体制では選手兼コーチとして育成も兼ねながらチーム一丸となって取組んだ成果が実を結ぶこととなり、一つの責任を果たすことができました。ただ、もう一つはメダルを獲得して表彰台に上がることです。そのために残りの期間、心技体をさらに鍛えて、強いチームを作っていきたいと思います。そして、障害あるなし関係なく、日本サッカーを盛り上げていき、応援してくださる方々と共に喜びを分かち合いたいと思いますので、これからもよろしくお願いいたします」

・泉健也
「今体制はパラリンピック初の自力出場を目指し始動しました。ストレートでの獲得とはなりませんでしたが、無事出場権を獲得できてホッとしています。ここまで応援してくれたサポーターの皆さまや、スポンサー企業の皆さまに感謝しています。ただ、チームは既に新たな目標へ向けて進んでいます。最高の舞台で最高の喜びを皆さんと分かち合えるように、これからも全力で励んでいきます!引き続き応援よろしくお願いいたします」

・神山昌士
「この度ブラインドサッカー日本代表がパリパラリンピックに出場を決めたことを大変光栄に思います。我々は自国開催の前回大会で初出場をし、その後自力でパラリンピック出場を決めることを一つの目標に日々取り組んでまいりました。それが今回目標を達成出来たのは、選手の日頃の努力だけでなく、サポートや応援をしてくださった皆様のおかげでございます。出場のスタートラインに立ち、中川ジャパンの次の目標であるメダル獲得に向けて誠心誠意努力してまいりますので、引き続き応援よろしくお願いいたします」

右腕を掲げる川村怜田中章仁


今夏の世界選手権では過去最高成績の5位
ゲキサカ編集部
Text by ゲキサカ編集部

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