beacon

マンチェスター・Cが王者レアルを4発粉砕!! 悲願のCL初制覇に王手

このエントリーをはてなブックマークに追加

MFベルナルド・シウバが2ゴール

[5.17 欧州CL準決勝 マンチェスター・C 4-0 R・マドリー]

 UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)は17日、準決勝第2戦を行い、マンチェスター・シティ(イングランド)がレアル・マドリー(スペイン)に4-0で完勝した。MFベルナルド・シウバの2ゴールなどで2戦合計スコア5-1とし、昨季準決勝で敗れた前回王者にリベンジを達成。2シーズンぶりの決勝進出を果たした。6月10日に行われる決勝戦では悲願の初優勝をかけ、インテル(イタリア)と対戦する。

 ホームのマンチェスター・Cは4-2-3-1をベースとした可変システムで、第1戦からの変更はなし。GKエデルソン・モラエスがゴールを守り、4バックは左からDFマヌエル・アカンジ、DFルベン・ディアス、DFジョン・ストーンズ、DFカイル・ウォーカーが並び、ストーンズは攻撃時にボランチに加わる。ダブルボランチはMFロドリとMFイルカイ・ギュンドアンで、サイドハーフは左にMFジャック・グリーリッシュ、右にMFベルナルド・シウバ。トップ下にはMFケビン・デ・ブライネ、1トップにFWアーリング・ハーランドが入った。

 R・マドリーは第1戦から1人を変更し、DFアントニオ・リュディガーに代わって出場停止明けのDFエデル・ミリトンを起用。システムは4-2-3-1で臨んだ。GKティボー・クルトワが最後尾を固め、4バックは左からMFエドゥアルド・カマビンガ、DFダビド・アラバ、ミリトン、DFダニエル・カルバハル。中盤はMFトニ・クロースとMFフェデリコ・バルベルデがダブルボランチに構え、トップ下はMFルカ・モドリッチ。3トップは左からFWビニシウス・ジュニオール、FWカリム・ベンゼマ、FWロドリゴ・ゴエスが並んだ。

 試合は立ち上がりから一方的にマンチェスター・Cが主導権を握り、サイドを使って深く押し込み続ける展開。すると前半13分、マンチェスター・Cは左からカットインしたグリーリッシュのクロスからハーランドが完璧に頭で合わせた。しかし、これはクルトワが右腹部でスーパーセーブ。ラインを割りそうになったボールもアラバがクリアし、R・マドリーはかろうじて難を逃れた。

 もっともR・マドリーは前線にボールが収まったとしても、マンチェスター・Cの激しいディフェンスに阻まれ、攻撃の形を全く作ることができない。前半15分時点の公式スタッツではR・マドリーのパス成功数が13。同21分、マンチェスター・CはショートCKのファーサイド展開からアカンジが折り返し、ハーランドがまたも頭で狙ったが、これもクルトワの右手一本でのスーパーセーブに阻まれた。

 それでも前半23分、ついにマンチェスター・Cが試合を動かした。右サイドで起点を作って攻撃をやり直すと、ウォーカーからのパスを受けたデ・ブライネが鋭い縦パスを配給。これに反応したベルナルドがエリア内にフリーで潜り込み、左足でファーに打つと見せかけながらニアポスト脇を撃ち抜いた。

 その後はR・マドリーがやや重心を上げて前に出られるようになるも、前半32分にようやく左サイドでテンポ良くパスが回り、ビニシウスが裏に抜け出せたシーンではウォーカーとの走り合いに敗れて防がれる。同35分にはCKの二次攻撃からクロースが強烈な無回転ミドルシュートを放ったが、これはクロスバーに弾かれた。

 すると前半37分、マンチェスター・Cが突き放した。またも左サイドでフリーで前を向いたグリーリッシュが相手を引きつけながら前進し、スルーパスをギュンドアンに通ると、ギュンドアンのシュートのこぼれ球がゴール前にふわりと浮上。これをベルナルドがヘディングで合わせ、ゴール右隅に押し込んだ。

 そのまま試合は後半へ。マンチェスター・Cがややリスクを下げて引いてくる中、R・マドリーは5分、ロドリゴが縦パスをターンでかわそうとし、R・ディアスに倒されてFKを獲得するも、アラバのキックはエデルソンに楽々防がれる。その後もR・マドリーがボールを握る時間が続くが、有効打は繰り出せないまま15分間が過ぎた。

 R・マドリーは後半18分、モドリッチを下げてリュディガーをセンターバックに投入。カマビンガを中盤に上げ、アラバが左サイドバック、バルベルデがトップ下に移った。同25分にはクロースに代わって投入されたFWマルコ・アセンシオがトップ下に入り、バルベルデが再びボランチに入った。

 次のビッグチャンスはマンチェスター・C。後半28分、ギュンドアンからのパスを受けたハーランドがゴール前に抜け出し、クルトワとの1対1から決定的なシュートを放つ。だが、これもクルトワがスーパーセーブ。かろうじて左足に当て、跳ね上がったボールがクロスバーを叩いた。

 それでも後半30分、マンチェスター・Cはグリーリッシュがカマビンガに倒されて左サイドでFKを獲得すると、デ・ブライネのキックにアカンジがニアサイドで反応。うまく合わせることはできなかったものの、クリアを試みたミリトンに当たったボールがゴールに吸い込まれ、オウンゴールでついに3-0となった。

 第1戦で選手交代を行わなかったマンチェスター・Cは後半34分、ギュンドアンに代わってFWリヤド・マフレズ、同39分にデ・ブライネに代わってFWフィル・フォーデンを投入。2人にはエティハド・スタジアムの大観衆から盛大な拍手が送られた。

 R・マドリーは終盤、カマビンガ、カルバハル、ロドリゴを下げてDFルーカス・バスケス、MFオーレリアン・チュアメニ、MFダニ・セバージョスを入れてなんとか前に出ようと試みたが、集中力高く守る相手守備陣を崩せずにいると、後半アディショナルタイム、マンチェスター・Cは途中出場FWフリアン・アルバレスがダメ押し弾。マンチェスター・Cが延長戦の末に5-6で敗れた昨季のリベンジを果たし、悲願の初制覇に王手をかけた。R・マドリーは敵地での大敗で連覇の夢が途絶えた。

●ラ・リーガ2022-23特集
●プレミアリーグ2022-23特集
●チャンピオンズリーグ(CL)22-23特集
▶ついに準決勝!レアルvsシティの王者対決にミラノダービー『チャンピオンズリーグ』WOWOWで独占生放送&ライブ配信!

データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります

TOP