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アディショナルタイムが長すぎる!? W杯新記録も生まれた理由はFIFAの方針か「より多くの時間W杯を見せたい」

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イランFWメフディ・タレミの得点は記録が残るなかでの最遅ゴール

 20日に開幕したカタールW杯は、ここまで4試合を開催。各試合のアディショナルタイムが長いと話題になっている。

 エクアドル代表が開催国・カタール代表を下した開幕戦では前半のアディショナルタイムが5分設けられたほか、翌日のイングランド代表vsイラン代表では前半に14分、後半に10分が追加された。GKの治療やビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)のチェックなど、各試合で時間を浪費する事象が発生したものの、表示された平均アディショナルタイムは前半が6.25分、後半が8分(4試合終了時点)と極めて長いことがわかる。

 この現象について、開幕2日前に行われたレフェリングカンファレンスにヒントがある。登壇した国際サッカー連盟(FIFA)審判委員長のピエルルイジ・コリーナ氏は以下のようにコメントしていた。

「4年前のロシア大会でもそうだったが、我々は審判員に正確なアディショナルタイムを計算し、加えることを要請する」とし、「ゴールセレブレーションは1分から1分30秒ほどの時間を要する。3ゴールが生まれると、それだけで5分から6分かかるのだ」と説明。「我々はより多くの時間、W杯を見せていきたい」と、インプレーの時間をしっかりと確保するよう審判員に求めた。

 実際、昨年行われたFIFAアラブカップ・カタールvsアルジェリアでは、後半アディショナルタイムが9分設けられるとアディショナルタイム中にもプレーが長く止まり、最終的に18分が追加された。この試合を担当したポーランドの審判員は現地メディアの『メチキ』で、「十分な時間を追加していない例が大会中に示されていた。この試合は良い評価を受けることができた。FIFAの指示に正確に従えば、我々はもう少し時間を増やさなければいけなかっただろう」とコメントしており、プレー時間を正確に確保するよう求めるFIFAの明確な姿勢がうかがえる。

 なお、『Opta』によるとイングランド戦でイランFWメフディ・タレミが後半アディショナルタイム13分30秒に決めたPKは、詳細なデータが分かる1966年以降のW杯で最も遅い得点だという。さらに、セネガル代表戦でのオランダ代表MFデイビー・クラーセンの得点(後半アディショナルタイム8分17秒)は、タレミに次いで2番目に遅い得点と伝えている。大会中の記録更新もありそうだ。

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