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プレミアリーグの降格即昇格は史上初。流経大柏MF菊地「借りを返せた」、MF宮本「肩の荷が一つ下りた」

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流通経済大柏高MF菊地泰智がシュートへ持ち込む

[12.17 高円宮杯プレミアリーグ参入戦決勝戦 流通経済大柏高 5-1 徳島ユース 広島一球]

 降格から1年でのプレミアリーグ復帰は史上初。流通経済大柏高の3年生たちは先輩たちとの約束を見事に果たした。

 10番を背負うMF菊地泰智(3年)は「自分が落としちゃったという責任があったので、それをしっかり自分で晴らせて良かったです」と微笑み、MF宮本優太主将(3年)も「去年も主力で出させてもらっていて悔しい試合ばかりだった。自分の責任だと思ってやってきました。先輩にも上げてくれと言われていたので肩の荷が一つ下りた感じですね」と安堵感を口にしていた。

 ともに昨年も主力としてプレーしている2人。昨年プレミアリーグEASTで9位に終わり、11年のプレミアリーグ発足から高校年代最高峰の舞台で戦い続けていた流経大柏をプリンスリーグ関東へ降格させてしまったことへの責任をともに感じていた。

 迎えた今年、菊地は持ち味である攻撃をコントロールする部分や得点に絡むプレー以外にも守備やハードワークで奮闘。膝の手術のために開幕5試合を欠場した宮本優も復帰後、守備のアプローチの速さ、ボール奪取力、そしてリーダーシップなど特長を遺憾なく発揮してチームを支え続けた。

 チームはプリンスリーグ関東の前半戦こそ出遅れたものの、後半戦9試合を7勝1分1敗で終えて2位。参入戦でも難しい2試合で白星を勝ち取った。また、夏のインターハイでは昨年の準優勝を上回る優勝。菊地は「インターハイも自分は去年の決勝で出ていて負けていたので、どっちも去年の借りを返せて良かった」と喜ぶ。彼らをはじめとしたイレブンは、12月30日に開幕する選手権でも、過去2年間予選決勝で敗退した先輩たちの思いも込めて戦い、頂点を勝ち取る。

(取材・文 吉田太郎)
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