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[関東Rookie League]熱きリーダー、CB佐藤夢真。流経大柏を「引っ張る存在になりたい」

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流通経済大柏高の1年生チームのリーダー役を担うCB佐藤夢真

[9.3 関東Rookie LeagueAリーグ第11節 流通経済大柏高 2-2 矢板中央高 時之栖うさぎ島G]
 
 関東Rookie LeagueAリーグの指導者たちが「強い」と評していたのが、流通経済大柏高(千葉)だ。最終成績は5位に終わったものの、優勝した西武台高(埼玉)を4-1で下して唯一の黒星をつけ、市立船橋高との千葉ライバル対決も3-0で快勝。プレミアリーグデビューしているMF柚木創と関東Rookie Leagueでアシストを量産したFW和田哲平は矢板中央高(栃木)との最終節でもゴールを決めている。

 タレントたちが力を発揮した一方、セットプレーで2失点した矢板中央戦を含めて勝ち切れない試合が増えてしまったことも確か。チームリーダーのCB佐藤夢真(FC多摩ジュニアユース出身)は、「自分たちは全国目指して戦っていたんですけれども最終的に5位で行けなかったので、悔しい気持ちが大きいです。良い試合もあったんですけれども続けることが難しくて、そこがリーグ戦の難しさなのかなと思いました。(矢板中央戦の失点も)自分たちの責任感もなかったし、悔しかったです」。サッカーの難しさを学ぶ11試合だった。

 1対1の強さと抜群のリーダーシップ、統率力が特長の佐藤は関東Rookie Leagueの全試合で出場。「自分にも波があって、そこが弱さだったり、ここから直して行かないといけないところだと思うので、毎試合パフォーマンスを落とさないようにしたいなと思っています」と改善することを誓う。

 同じ1年生CBの富樫龍暉はプレミアリーグメンバーに登録され、4日のプリンスリーグ関東1部で先発出場。プリンスリーグメンバーに登録されている佐藤は、「全然自分も負けていないと思っているので、良いライバルだと思っています」と負けずに成長し、上のカテゴリーのチームでチャンスを掴む意気込みだ。

 憧れの存在に元イタリア代表CBファビオ・カンナバーロの名を挙げる佐藤は、「学校とかでも体育とか勝負になると負けると悔しいです」というほどの負けず嫌い。今後へ向けて、「これから学年上がるに連れて、(流経大柏は)プレミアとかプリンスとか良い環境でやらせてもらっているので、今回ルーキーでの難しさや経験をそこに繋げられたらと思います。最終的には3冠を達成したいですし、自分が2年後、3年生になった時にチームを引っ張る存在になりたいので、そこの信頼とかしっかりとしていきたい」と誓った。プレーでも、気持ちでもチームを引っ張り、周囲から信頼される存在へ。そして、流経大柏を勝たせるリーダーになる。

(取材・文 吉田太郎)
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