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[プレミアリーグEAST]改善したDFラインが集中した守備。流経大柏はCB高橋力也とCB塩川桜道中心に1失点で勝利

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流通経済大柏高CB高橋力也(3年=ジェファFC U-15出身)は集中した守りで勝利に貢献

[9.30 高円宮杯プレミアリーグEAST第16節 昌平高 1-3 流通経済大柏高 昌平高G]

「最近、無失点に抑えられていないのは自分たちの課題としてあったんですけれども、今週のトレーニングはしっかりディフェンスラインのプッシュアップとラインバックのところを合わせる練習はしていた」(CB高橋力也、3年=ジェファFC U-15出身)

 DFラインの連係を高めてきた流通経済大柏高(千葉)が、6試合ぶりの白星。過去5試合で10失点しており、この日も後半30分に1失点してしまう。だが、チームリーダーの高橋が、「(前節、青森)山田に2-0で勝っていて、3点決められたのは本当に悔しくて、頭から離れなくて、今日も雰囲気重くなったかなというところで前節と違って自分からしっかりと声を出して鼓舞できたので良かった」と振り返ったように、失点してから崩れずに勝ち切った。

 昌平高戦へ向けて、チームは守備の改善に着手。斉藤礼音コーチは、「(確認すると、DFラインがバラバラだったり)不用意な失点が多かった。それは少しのところ。(今年のチームは、)失点が減れば勝てると思うので」と理由について説明する。身体の向きやライン統制の声がけと動き、集中することといった基本的なところから再確認。左SB奈須琉世(2年)は「ライン設定のところとかバラバラだった。映像見て、声がけとか、ボールが少しでも前に出たらラインアップしろという話をしていて、(今日)そこは問題なかった」と成果について説明する。

 また、高橋は「ちょっとクロスに対してとか、掘ればいっぱい課題が見つかると思うんですけれども、全員で声をかけてコミュニケーションを取れていて、良い集中力でできたと思います」。わずかな部分が改善されたことで、早速出た結果。右SB北村温人(3年)を含めたDFラインの集中力は高く、中でも高橋、U-17日本高校選抜CB塩川桜道(3年)のコンビは鉄壁だった。

 カバーリング、守備対応の光った高橋は、相棒を賞賛。「オレと桜道がやられたら崩れちゃうから、そこはオレも桜道も分かっているので、『もう絶対にやらせない』という気持ちがあって、今日、桜道も良かったですし、やられないという気持ちがあって、本当、自分だけじゃなくて桜道に助けられたところも結構あったので本当に良いコンビですね」と胸を張る。榎本雅大監督をはじめとするコーチ陣も両CBのプレーを讃えていた。
 
 高橋はMF中田旭(3年)や塩川、GK土佐昂清(3年)らとともに、2年生の多いチームを引っ張る存在。結果の出ない間も「自分が下向いちゃうと絶対にチームは乗って来ないので。アイツらを引っ張ってやるという気持ちで意識してやっていました」というCBは今後、より堅い守備を構築し、内容、結果に結びつける。

(取材・文 吉田太郎)
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吉田太郎
Text by 吉田太郎

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