beacon
TOP > NEWS > 記事詳細

65年ぶり大量失点劇に観衆ブーイング…南野ら不在の森保J、ベネズエラに1-4惨敗

このエントリーをはてなブックマークに追加

4失点目を奪われ、落胆する日本代表

[11.19 キリンチャレンジ杯 日本1-4ベネズエラ パナスタ]

 日本代表は19日、パナソニックスタジアム吹田で行われたキリンチャレンジカップでベネズエラ代表と対戦し、1-4で敗れた。65年ぶりとなる前半4失点を喫しての記録的惨敗。来年3月に南米予選を控える本気の強豪を相手に、新顔織り交ぜた森保ジャパンはなんとか1点を返すにとどまった。

 14日にカタールW杯アジア2次予選・キルギス戦(○2-0)を終えた後、MF南野拓実(ザルツブルク)ら主力組を中心とした9選手がチームを離れた森保ジャパン。国内組9選手が加わったベネズエラ戦では、キルギス戦から先発8人を入れ替えた。

 ゴールを守るのはコパ・アメリカ以来の先発となるGK川島永嗣(ストラスブール)。4バックは右からDF室屋成(FC東京)、DF植田直通(セルクル・ブルージュ)、DF畠中槙之輔(横浜FM)、DF佐々木翔(広島)が並び、ダブルボランチにはMF柴崎岳(デポルティボ)とMF橋本拳人(FC東京)が構える。2列目は右がMF原口元気(ハノーファー)、左がMF中島翔哉(ポルト)。2トップにFW鈴木武蔵(札幌)、MF浅野拓磨(パルチザン)が起用された。[スタメン&布陣はコチラ]

 試合の入りはベネズエラが優勢。前半4分、MFダルウィン・マチスのミドルシュートでファーストシュートを放つと、8分に試合が動いた。左サイドのMFジェフェルソン・ソテルドがフェイントで室屋をかわしてクロスを上げると、ファーサイドで佐々木に競り勝ったFWサロモン・ロンドンが頭で押し込んだ。

 日本は徐々にペースを取り戻し、前半14分には中島の守備から柴崎が縦にフィードを送り、抜け出した浅野がチャンスを創出。しかし、相手DFに対応されてCKを得るにとどまった。するとそのCKから室屋のミドルシュートが相手にブロックされると、15分にはカウンターからロンドンに危ないシュートを放たれ、依然落ち着かない展開が続く。

 前半22分、日本は中島の左CKをファーで佐々木が合わせるも、ヘディングシュートはGKウイルケル・ファリニェスがビッグセーブ。25分、右サイドで組み立てから鈴木に浮き球が入り、胸トラップからボレー気味に右足を振り抜いたが、シュートは大きく右上へと外れた。

 するとその後はベネズエラのゴールラッシュ。前半30分、右サイドを切り裂いたマチスとのワンツーからロンドンが右足ダイレクトで決めると、33分にもDFロベルト・ロサレスのクロスをMFジャンヘル・エレラが落とし、ロンドンが決めてハットトリックを達成する。さらに38分、ソテルドが華麗なトラップから華麗なボレーシュートを突き刺し、前半のうちに4点が入った。

 ここまま勢いを取り戻せない日本は、0-4のままハーフタイムを迎えた。日本サッカー協会の公式記録集によると、前半での大量4失点は1954年5月1日に40分ハーフで行われたアジア競技大会のインドネシア代表戦(●3-5)以来、65年ぶり3度目の惨事。満員の観客からは親善試合では異例の大ブーイングが向けられる中、選手たちはロッカールームに戻っていった。

 すると後半開始時、森保一監督は鈴木に代わってA代表デビューのMF古橋亨梧(神戸)、植田に代わってDF三浦弦太(G大阪)を投入。古橋は右サイドハーフに入り、中島がトップ下、原口が左サイドハーフに回った。日本は1分、浅野のスルーパスから中島が抜け出したが、左足シュートは相手GKに阻まれた。

 日本は後半10分、右サイドでパスを受けた室屋の折り返しに中島がダイレクトで合わせるも、ゴール真ん中に飛んだシュートはGKがパンチング。11分、サイド攻撃からのこぼれ球に反応した古橋が左足を振りぬくも、これはゴール右へ。20分、佐々木からのパスを受けた浅野も狙ったが、これもわずかに右へと外れた。

 後半20分、日本は浅野と橋本を下げ、MF山口蛍(神戸)とFW永井謙佑(FC東京)を投入。21分には右サイドを駆け上がった室屋が意表を突いたシュートを放ち、攻勢の勢いを強める。すると24分、左サイドを攻め上がった永井の折り返しから山口がミドルシュートを狙い、相手に当たって軌道が変わったボールがネットに突き刺さった。

 その後はベネズエラが強力なアタッカーを次々と下げたこともあり、日本が主導権を握り続ける展開。それでも32分には中島のパスを受けた古橋がシュートを打てず、34分の絶好機も室屋のクロスが精度を欠き、ゴールには至らない。36分、原口に代わってMF井手口陽介(G大阪)が入ったが最後まで試合は動かず、観衆からは再びブーイング。選手層の厚みを加えることを期した一戦で、主力不在の影響の大きさを感じさせる結末となった。

(取材・文 竹内達也)
●カタールW杯アジア2次予選特集ページ
森保監督も上々評価…0-4から代表デビューの古橋亨梧「持ち味は出せた」
攻守にチグハグ4失点…橋本拳人「前半は本当に不甲斐ない」
崩壊守備を立て直した三浦弦太「パッションを出せた」
なすすべなく前半4失点…GK川島「自分を含めてもっと突き上げていかないと」
CBでフル出場の畠中槙之輔、大量4失点は「自分たちに責任がある」
守備陣崩壊の4失点もFW鈴木武蔵「FWが感じて修正できないと…」
チームを引っ張れなかったと悔やむ原口「怖がっているところがあった」
10〜11月無得点、守備の“教訓”も語った中島翔哉「見てくれた人たちに申し訳ない」
途中出場で一矢報いた山口蛍「得点に関して思うところはないけど…」
“歴史的惨敗”を仔細に振り返ったMF柴崎岳「全責任は僕にある」
植田直通は左太腿打撲で交代…交代枠残した森保監督「プランどおりではなかった」
前半4失点の悪夢に森保監督「チームへの働きかけを反省」
日本を4発粉砕のベネズエラ指揮官「選手が完璧な試合をしてくれた」
監督会見
選手採点

TOP