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原口PK弾を守り切る…苦戦続きの森保J、2連勝で決勝T行き決定

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先制のPKを沈めた日本代表MF原口元気

[1.13 アジア杯F組第2節 日本1-0オマーン アブダビ]

 アジアカップは13日、グループリーグF組の第2節を行い、日本代表はアブダビのザイード・スポーツ・シティ・スタジアムでオマーン代表と対戦した。前半28分、FW原口元気が先制点のPKを決め、そのリードを最後まで守り切って1-0で勝利。2連勝で決勝トーナメント進出を決定させ、17日の第3戦では首位通過をかけてウズベキスタン代表と対戦する。

 第1節でトルクメニスタンに競り勝った日本は、初戦2ゴールのFW大迫勇也が右臀部の負傷により出場できず、1トップでFW北川航也が先発。発熱で合流が遅れたMF遠藤航がボランチで大会初先発を果たし、初戦でボランチ起用だったDF冨安健洋は最終ラインに入った。
 その他は第1節と同じ先発を並べた。2列目は原口が左サイドに入り、右にMF堂安律、トップ下にMF南野拓実。ボランチの一角にはMF柴崎岳が入った。最終ラインには右からDF酒井宏樹、DF吉田麻也、冨安、DF長友佑都。GK権田修一がゴールを守った。[スタメン&布陣はコチラ]

 日本は低調な立ち上がりだった初戦とは打って変わって、序盤から決定機を連発した。前半2分、右サイドを切り裂いた堂安の折り返しに原口が反応し、シュートはクロスバーに直撃。同8分には自陣での浮き球を冨安が前線に送ると、南野がフリーで抜け出したが、1対1からのシュートはGKファイズ・アルルシェイディに阻まれた。

 前半20分はオマーンに大チャンス。カウンターからMFサラー・アルヤハヤエイが右サイドを突破し、スルーパスにFWムフセン・アルガッサニが抜け出すと、権田をかわして右足シュートを放ったが、わずかに枠を外れた。日本は同24分、遠藤が果敢なボール奪取から流れるような動きでスルーパスを送ったが、南野のシュートはまたしてもアルルシェイディに防がれた。

 それでも前半26分、日本は堂安のパスを南野が見事に収め、放ったシュートは三たびアルルシェイディにストップされたが、セカンドボールを拾った原口がペナルティエリア内ギリギリで倒されてPKを獲得。これをキッカーの原口が左に力強く蹴り込み、今大会初めての先制点を奪った。前半終了間際には長友がPA内で決死のブロックを見せ、1点リードでハーフタイムを迎えた。

 後半は局面での競り合いが多い立ち上がり。堂安、冨安がMFラエド・サレハに削られ、倒れ込む場面が続いた。12分には両チームを通じて初めての選手交代。日本はなかなかボールに絡めなかった北川に代わって、森保ジャパン初選出のFW武藤嘉紀をピッチに送り出した。その後は両チームともに決定機を作れない展開が続いた。

 後半34分、権田からのロングフィードを受けた南野が単独突破でPA内に切り込むも、シュートはアルルシェイディの正面。同35分には右サイドを駆け上がった酒井のパスから堂安が狙ったが、これもGKに難なく阻まれた。オマーンは同35分、右サイドを起点とした攻撃からサレハがオーバーヘッドシュートを試みるも、うまくミートしなかった。

 交代選手を一人だけ使った初戦に続き、この試合もなかなか2枚目の交代カードを使わない森保一監督だったが、後半38分にようやく動く。堂安に代わってMF伊東純也を投入した。伊東は同45分、持ち味の猛スピードでPA内に抜け出し、強烈な右足シュートでGKを強襲する場面も。そのまま試合はタイムアップ。苦戦続きの日本が大会2連勝を果たした。

(取材・文 竹内達也)

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