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旗手怜央の大活躍を森保監督が分析「大学生の時から見させてもらっているが…」

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2018年1月、AFC U-23選手権期間中のMF旗手怜央と森保一監督

 日本代表森保一監督が10日、報道陣のオンライン取材に応じ、スコットランド・セルティックでのMF旗手怜央の活躍に「すごく嬉しく思っている」と喜びを語った。

 旗手は今冬、川崎フロンターレからセルティックに移籍。1月17日のハイバーニアン戦で先発デビューを飾ると、これまでリーグ戦全試合に先発出場し、レンジャーズとのダービーマッチで記録した2ゴール1アシストをはじめ早くも3ゴール2アシストという結果を残している。

 森保監督は「セルティックで成長したというよりも、野心や大きな目標を持ってセルティックに移籍して、その思いがプレーにも表れているし、結果につながっていて、見ている側でも嬉しく思っている」と目を細めつつ、「力は彼が積み上げてきたもので、川崎で優勝しなければいけないというプレッシャーがかかっている中で川崎でメンタル的にもフィジカル的にも戦術的にもレベルアップしたことが今につながっている」と分析した。

 また東京五輪代表での旗手の振る舞いにも言及。「大学生の時から見させてもらっているが、ラージグループにはいる中でも招集メンバーには入れるか入れないかで、追加で活動メンバーに入ることが多かった。安定してチームの活動に加わっていたわけではない中で、そこでモチベーションを落とさず、自分を高めることを続けてきた結果がいまにつながっていることが見ていて嬉しい」とし、「コアなメンバーで安心して落ちていく選手もいる中、彼は自分が常に上を目指すということで粘り強く、目標に向かって食らいついていきながら成長してきた。こうやって結果で見せてもらってうれしい」と話した。

 そんな旗手だが、前回のカタールW杯アジア最終予選では招集外。森保監督は「まずは候補には入って、議論もしている。ラージグループとして見た時に他の選手も候補に入れて考えながら、結果招集できるのはフィールドプレーヤー20人とGK3人なので、どうその時のベストのチームを編成できるかということで怜央の招集はしなかった」と明かした上で「次もどうなるかはわからないが、まずは招集した選手だけが日本代表チームの一員というわけではなく、招集できなくても広い範囲で選手を見ているし、情報を拾っている。その時々の条件によって招集が変わってくることをなかなか選手には理解できないところはあると思うが、少しだけ理解してもらいたい」と説明。「誰が出ても戦力を落とさず結果を出してくれる選手層の厚さ、総合力を上げていくことを考えながら、選手たちにはいつチャンスが来ても良いように。日常が大切。良い選手であり続ければ必ず代表への道はつながっていくので頑張ってほしい」と所属クラブでの活躍を求めた。

(取材・文 竹内達也)
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