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福岡DF三國ケネディエブスが今季初先発! 世代交代進む森保Jからも刺激受け「僕も奮起しないといけない」

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アビスパ福岡DF三國ケネディエブス

[4.1 J1第6節 横浜FC 1-1 福岡 ニッパツ]

 日本代表を率いる森保一監督の目の前で、アビスパ福岡が誇る192cmの若き長身センターバックがJ1リーグ今季初先発を果たした。試合後、指揮官の視察を知ったDF三國ケネディエブスは「スタメン定着できるようにまず頑張って、アピールできたら」と今後への意気込みを語った。

 1-1で引き分けた最下位・横浜FCとの一戦。福岡の3バックの左で先発した三國は「あまり流れが良くない中、前半の最後に失点してしまった。失点はPKだったけど、チームとしてもっと集中してやっていかないといけない。決して引き分けでいいと思っていないし、勝ち切らないといけない試合だった」と悔しそうに振り返った。

 J1リーグ戦6試合目での今季初先発には「ちょっと緊張もあった」というが、「もうプロ5年目でやらないといけない立ち位置にいるので、ミスなくチームに貢献できるように集中して入った」と三國。あえてそうした自覚を口にするようになった今季は「キャプテンシーを持ってチームを引っ張っていけるように」というテーマを掲げて日々を過ごしているという。

 その思いのきっかけとなったのは、日本代表で活躍する若手選手たちの存在だ。3月下旬のキリンチャレンジ杯では2000年生まれの三國の同世代からFW中村敬斗、DF菅原由勢、DF瀬古歩夢が選出され、出場機会も獲得。青森山田高時代に世代屈指の評価を得ていた三國は「僕と同世代が出ているのを見て、僕も奮起しないといけないなと。サッカー選手である以上、日本代表は目指すべきところでもあるので、周りの選手からパワーをもらってやっている」とライバル心をあらわにしていた。

 奇しくもこの日は森保監督が試合を視察。三國自身は指揮官の来場を知らなかったようだが、自己評価は「よくなかったですね。もっとアラートにミスなく、ポジショニングなどCBとしてやらないといけないことがまだまだできていない」と厳しめ。なんとか自らのレベルをJ1基準、代表基準に合わせていくべく、高いハードルを課していた。

 とはいえJ1の舞台で活躍を続けていれば、必ず代表監督の目には留まるはず。とくに守備陣はベテラン勢の招集見送りによって国内組の新顔が抜擢されており、代表チームはこれまで以上に近い存在となっている。三國は「そこを意識しすぎるといいプレーができないタチなので、何も考えず、一つ一つの試合に集中しながらやっていけばチャンスが来ると思っている。まずは自分のチームで結果を出すようにやっていきたい」と静かに意気込んだ。

(取材・文 竹内達也)
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