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森保J阻んだクロアチア、PK連戦の消耗隠せず完敗「立ち直るのは難しい」モドリッチも涙の途中交代

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クロアチアが0-3で完敗

[12.13 カタールW杯準決勝 アルゼンチン 3-0 クロアチア ルサイル]

 2大会連続のワールドカップ決勝進出を目指して準決勝に臨んだクロアチアだったが、アルゼンチン相手に0-3で完敗した。決勝トーナメント1回戦で日本を破り、準々決勝でブラジルを下した勢いは、もう一つの南米の強敵を前に止められる形となった。

 2試合連続のPK戦を戦い抜いた疲労は隠せなかった。クロアチアは前回大会同様、決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)、準々決勝を延長PK戦の末に突破。しかし、前回大会はラウンド16から準々決勝が中5日、準々決勝から準決勝が中3日だったのに対し、大会日程の短い今大会はいずれの試合間隔も中3日にとどまり、蓄積された疲労はピッチ上のパフォーマンスからも明らかに見てとれた。

 この日は前半25分ごろまでは攻守ともにインテンシティー高く戦っていたが、きわどいジャッジで与えたPKによる同32分の失点以降、プレーに精彩を欠く選手が増加。同39分にはシンプルな最終ラインのコントロールミスから追加失点を喫した。指揮官はハーフタイムに選手交代を実施。さらに後半5分にも中盤の要を担うMFマルセロ・ブロゾビッチ(インテル)をベンチに下げる選択をしたが、交代選手も勢いをもたらすことはできなかった。

 頼みの綱のMFルカ・モドリッチ(R・マドリー)も0-3となった後半36分に交代。願ってもない試合展開に大盛り上がりのアルゼンチンサポーターから万雷の拍手が送られる中、涙を浮かべながらピッチを去った。準々決勝のブラジル戦では延長戦の失点後、指揮官に「まだやれる」と出場を直訴した背番号10も、さすがに力が残っていなかった様子だった。

 それでもチームには17日、中3日で迎える3位決定戦が残されている。試合後、ズラトコ・ダリッチ監督は「立ち直るのは非常に難しい状況だ。しかし、顔を上げようと彼らには伝えた」と述べつつ、「やってきたことに誇りを持つことはできるし、3位を争わなければいけない」と意気込みを語った。

(取材・文 竹内達也)
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