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森保J、カタールW杯初戦でドイツに大金星!! 途中出場の堂安&浅野弾でミラクル逆転劇

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FW浅野拓磨が決勝ゴール


[11.23 カタールW杯E組第1節 日本 2-1ドイツ ドーハ/ハリファ]

 日本代表は23日、カタールワールドカップのグループリーグ第1節でドイツ代表と対戦し、2-1で勝利した。前半33分にMFイルカイ・ギュンドアンにPKを決められて失点したが、後半に3バックへのシステム変更で押し返すと、途中出場のMF堂安律とFW浅野拓磨が得点。見事な大逆転で大金星を挙げ、W杯白星発進を果たした。

 9月のドイツ遠征に続いて4-2-3-1のシステムで臨んだ日本。GK権田修一がゴールを守り、4バックは右からDF酒井宏樹、DF吉田麻也、DF板倉滉、DF長友佑都。ダブルボランチは脳震盪から復帰したMF遠藤航とMF田中碧が構え、2列目は左にMF久保建英、右にMF伊東純也、トップ下にMF鎌田大地。1トップにはFW前田大然が入った。[スタメン&布陣]

 序盤はボールが空中を飛び交う形が続いたが、積極的なデュエルで主導権を握らせない日本。立ち上がりこそMFジャマル・ムシアラに右サイドを抜け出され、ゴール前の局面を作らせてしまったが、前半5分には伊東の右サイド突破からCKのチャンスも迎えた。

 すると前半8分、最初のビッグチャンスを迎えたのは日本だった。中盤中央でボールを持ったMFヨシュア・キミッヒに鎌田が猛烈なプレッシングを仕掛け、ボール奪取からカウンターをスタート。右サイドにスルーパスを出すと、DFダビド・ラウムを抜き去った伊東がアーリークロスを送った。ファーに飛び出した前田が左足で合わせ、見事にゴールイン。だが、前田はオフサイドポジションにおり、ゴールは認められなかった。

 その後もキミッヒを前田と鎌田で効果的に制限すると、バイタルエリアでは遠藤が圧巻の1対1を見せ、ドイツに自由にやらせない日本。前半14分にはキミッヒのミドルシュートを田中がスライディングでブロックすると、同15分にはラウムの攻め上がりを酒井が落ち着いて対処し、ピンチの芽を摘んでいった。

 前半17分、ドイツに最初のコーナーキック。身長差にギャップがあるため日本にとっては苦しいセットプレーだが、キミッヒのファーを狙った高弾道キックに合わせたDFアントニオ・リュディガーのヘッドは右に外れる。同20分、右サイドをテンポの良いパスワークで崩され、キミッヒのミドルシュートが枠内を襲うも、これは権田が横っ飛びでファインセーブ。相手の武器を阻んだ。

 日本は前半21分、久保がDFニコ・シュロッターベックからボールを奪い、前田がゴール前に抜け出していたが、スルーパスは相手に阻まれ通らない。同22分、これで得たCKは鎌田が短く戻し、遠藤がファーサイドを狙ったが、板倉と酒井には惜しくも合わなかった。

 その後は徐々にドイツが攻め込み、前半28分、日本は左サイドを突破されて折り返しのパスを許すも、MFイルカイ・ギュンドアンのミドルシュートは権田が落ち着いてキャッチ。同29分には右サイドを突破され、ラウムのクロスを権田が横っ飛びで弾いたが、ここにギュンドアンが詰める。だが、ダイレクトシュートは吉田が身体を張ってブロックし、嫌な流れをせき止めた。

 ところが前半32分、日本はムシアラに寄せるも抑えきれず、中央でキミッヒに前を向かれると、そこからペナルティエリア左に走り込だラウムに浮き球パス。ムシアラに寄せた酒井がポジションを空けていたため大ピンチとなり、一度はラウムを後ろ向きにさせたが、飛び出した権田が後ろから足を引っ掛けてPKを与えてしまう。キッカーはギュンドアン。権田が逆を突かれて中央左に蹴り込まれ、ドイツに先制点を許した。

 なんとか攻勢を仕掛けたい日本は前半36分、中盤でのボール奪取から右サイドを突破し、久保がふわりと浮き球のクロスを上げるも、リュディガーが立ちはだかって中には通らない。前半45分にはゆっくりとビルドアップで前進されると、うまく間で受けたムシアラが右に持ち出して右足一閃。だが、これは枠を大きく外れ、追加点は免れた。

 前半アディショナルタイム4分、日本はムシアラにまたしても前を向かれると、細かい崩しからキミッヒのミドルシュートが枠内へ。これを権田が横っ飛びで阻んだが、こぼれ球をMFセルジュ・ニャブリに詰められてシュート性のボールを送り込まれると、これをFWカイ・ハバーツがプッシュ。主審はゴールを認めたが、今大会から半自動オフサイドテクノロジーでオフサイドが認められ、ノーゴールとなった。

 なんとか救われた日本は同6分、勢いよくドイツを攻め立てて田中が中央で前を向き、左サイドに展開すると、長友が右足に持ち替えて鋭いクロスを配給。これに前田が頭で合わせたが、枠を捉えることはできず、ようやく放ったファーストシュートによるビッグチャンスを逃し、ハーフタイムを迎えた。スコアは0-1。ゲームプラン通りではなかったが、かろうじて後半に反撃の余地を残した。

 日本は後半、久保に代わってDF冨安健洋を投入し、システムを5-4-1に変更。立ち上がりは配置が落ち着かず、左サイドをニャブリに崩されるシーンもあったが、5分には伊東のドリブルから鎌田が惜しいシュートを放つ。ところが個で上回るドイツのビッグチャンスも増え、同5分にはエリア内で前を向いたムシアラが細かいタッチから右足一閃。大きく枠を外れたが、日本にとっては厳しい対応となった。

 日本は後半12分、さらに2度目の交代を行い、長友と前田に代わってMF三笘薫とFW浅野拓磨を投入。浅野が1トップ、三笘は左ウイングバックに入った。するとその直後、日本は吉田のインターセプトから右サイドでカウンターを仕掛け、伊東の低弾道クロスに飛び込んだ浅野がヘディングシュート。だが、うまくそらすことはできず、右へと外れた。

 日本は後半15分、テンポの良いパス回しでバイタルエリアを破られ、ギュンドアンに決定的なシュートを放たれるも、これは右ポストに当たって枠外へ。またしても相手のシュートミスに救われる。同16分には自陣でボールを奪った三笘が中央でドリブルを仕掛け、左の浅野に預けたが、左足シュートは大きく枠外。後半のシステム変更を機にシュート本数は増えたが、決定的な形には至らない。

 後半23分、日本は吉田のロングフィードに酒井が抜け出し、ヘディングでの折り返しに浅野が反応。だが、シュートはリュディガーに阻まれる。同25分には左右から何度もゴール前を崩され、途中出場のMFヨナス・ホフマン、ニャブリに立て続けに決定機をつくられたが、権田がみたびスーパーセーブを見せ、なんとか失点を免れた。

 日本は後半26分、田中に代わってMF堂安律を投入。するとさらにエンジンがかかり、同28分には遠藤の浮き球パスから伊東が抜け出し、右足でシュートを狙う。これはGKマヌエル・ノイアーのスーパーセーブに阻まれたが、ボールはゴール前へ。だが、酒井のシュートは大きく枠を外れ、決定機を活かせなかった。

 それでも日本は後半28分、酒井を下げてMF南野拓実を入れる攻撃的采配に出ると、そのまま攻め切った。同30分、三笘のロングドリブルで左サイドを攻め上がり、スルーパスに南野が抜け出すと、折り返しのボールがノイアーの手を弾いてゴール前へ。こぼれ球に反応した堂安がワンタッチで決め切った。

 堂安は2019年1月のアジア杯準々決勝ベトナム戦以来、3年11か月ぶりのゴール。9月のドイツ遠征で決定機を外した後には「W杯に取っておく」と強気に述べたが、まさに有言実行の一撃となった。

 さらに後半38分、日本は板倉のロングフィードに浅野が抜け出すと、ニアサイドの角度がないところからニア上に突き刺して勝ち越しゴール。交代選手が見事に結果を出した。その後はドイツがパワープレーを仕掛けてくる中、懸命に凌ぎ切ってそのままタイムアップ。指揮官の十八番、3-4-2-1システムで後半に蘇った森保ジャパンがカタールW杯初戦でドイツから大金星を挙げた。

(取材・文 竹内達也)

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